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工数集計の手間を減らすシステム導入のメリットと失敗しないポイント

製造現場において、製造した製品の製造原価を把握したり、生産効率を知るためには、工数集計を行う必要があります。

ただ、工数集計は現場の作業者からすると面倒なことで、記録漏れが発生したり、正しい工数が記録されていないことがあります。

そのため、工数集計を行う場合は、現場の作業者が負担なく工数記録できる方法を考えることが重要です。

この記事では、工数集計の手間を減らすシステム導入のメリットと、工数集計で失敗しないために注意すべきポイントをご紹介します。

工数集計とは?なぜ工数集計を行うのか?

そもそも、工数集計とは何をすることなのでしょうか?また、なぜ工数集計をする必要があるのでしょうか?

工数集計とは何か?

工数とは、簡単に言うと「作業時間」のことを表しています。

製造現場における工数集計とは、「各作業者の作業時間を記録し、集計することで、製品を製造するのにかかった作業時間を把握すること」です。

工数集計をしていないと発生する3つの問題

  1. 製造原価の把握ができない
  2. 作業負荷の把握ができない
  3. 生産効率がどうなっているか分からない

以上の3つの問題を見てみましょう。

①製造原価の把握ができない

製造原価の中で一定の割合を占めるのが、人件費です。そして人件費は、作業者の賃金×作業時間によって決まります。

工数集計を行って作業時間を把握していないと、当初見積もっていた作業時間よりも長い時間がかかってしまった結果、いつの間にか赤字になっていたということが起こり得ます。

製造原価をしっかりと把握し、もし想定以上に工数がかかっているのであれば、改善を行っていくことが、収益性を高めるために重要になっています。

②作業負荷の把握ができない

工数集計を行っていないと、各作業にどれだけの時間がかかるのかが、実際の作業者以外からは分からなくなります。

その結果、対応しきれない量の作業を作業者に割り当ててしまったり、逆に作業量が少なくて作業者の手が空いてしまうといったことが発生する可能性があります。

そのような作業負荷のばらつきは、生産を効率良く行うことが求められる製造現場において、大きな課題となります。

③生産効率がどうなっているのか分からない

製造現場では、原価を下げるために生産効率の改善を行い続ける必要があります。

生産効率の悪い箇所を見つけ、そこに改善策を立てていくことが求められますが、工数集計をしていないと、

どこが生産効率が悪いのかが分からず、何を改善していけば良いのか考えることができません。

また、せっかく改善を行っても、工数集計をしていないと改善の効果が出ているのかが分からず、正しい改善活動だったかの評価ができなくなります。

工数集計によって現場が得られる3つのメリット

工数集計を行うことで下記のようなことが実現できます。

  1. 製造原価を把握し、収益性を高めるための施策を検討できる
  2. 各作業者の生産効率が見える化され、効率の良い作業者のやり方を共有できる
  3. 作業者のモチベーションアップにつながる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①製造原価を把握し、収益性を高めるための施策を検討できる

工数集計を行うことで、各製品に対して誰がどれだけの作業時間をかけたかが分かり、製造原価を把握することができます。

製造原価が分かると、どれだけ利益が出ているかを見える化することができるとともに、

もし利益が少ない場合は、より利益を出すために改善すべきポイントを考えて実行していくことができます。

②各作業者の生産効率が見える化され、効率の良い作業者のやり方を共有できる

工数集計を行うことで、各作業者の生産性が分かるようになります。

同じ作業だったとしても作業者が異なると生産効率が大きく違う場合があり、そういった作業者毎の違いを把握した上で、

効率の良い作業者のやり方を他の作業者に共有していくことで、製造現場全体の生産効率を向上させることができます。

③作業者のモチベーションアップにつながる

工数集計をするということは、各作業者が自分の作業の成果を記録して、実績が見えるようになるということです。

「目標よりも早く、正確に作業ができた」「以前よりも早く作業できるようになった」といった、自分の作業の成果が見えることにより

「どうしたらより生産性が上がるのか」「どうしたらミスをなくすことが出来るのか」ということを考えながら作業をするように、作業者の意識を変えていくことが出来ます。

1人1人の作業者の意識が向上していくことで、現場全体の雰囲気も良くなり、より良い現場づくりが出来るようになります。

工数集計をする3つの方法:メリット・デメリットともに紹介

ここまでで、工数集計とは何か、工数集計を行わないことによるデメリット、工数集計によって現場が得るメリットをご説明しました。

それでは、実際に工数集計を行う場合に、どんな方法があるかをご紹介します。

①紙の作業記録表に記録する

工数集計を行う簡単な方法として、紙の作業記録表に書く方法があります。

紙の作業記録表に書くことのメリットは、自由に書くことができることすぐに修正できることです。

デメリットとしては、過去の記録を調べたり集計するのが難しいこと、紙を残しておくのが大変なことです。

また、記録される作業時間が作業者の記憶次第になるため、正確な工数が記録できているかが分からない点もデメリットになります。

②エクセル帳票に記録する

工数集計を行う方法として、最も使われているのは、エクセルで作成した帳票ではないでしょうか。

エクセル帳票のメリットは、誰でも使えること安価に使えることが挙げられます。また、特に大きなメリットとしては、柔軟性が高いことも挙げられます。

ある程度エクセルを使いこなせる人が作成すれば、帳票を自由自在にカスタマイズできるため、自社に合った形で工数集計をすることが出来ます。

また、計算式を事前に作成しておけば、作業の記録をするだけで工数集計をしたりグラフ化することが出来ます。

 

反面、エクセル帳票には下記のようなデメリットがあります。

  1. 記入するのが手間である
  2. 正確な工数が記録できているか分からない

(1) 記入するのが手間である
各作業者が、作業が終わるたびに都度エクセルを起動し、実績を記録していくというのは、あまり現実的ではありません。

基本的には、各作業者がプリントアウトした紙に手書きで記入して後から入力するか、各作業者から手書きした帳票を集めて専任の事務員がまとめて入力するといった運用に

なることが多くなります。そうなると、二重入力の手間が発生するとともに、転記ミスで正しい情報が記録されないリスクも発生してしまいます。

(2) 正確な工数が記録できているか分からない
紙帳票での記録と同様に、エクセル帳票で工数集計する場合でも、記録される作業時間は各作業者の記憶次第になるため、

正確な工数が記録できているか分からないという問題があります。

③生産管理システムを利用する

現在では、製造現場の生産管理をシステムで行うことが増えています。

そういった生産管理システムの中には、工数記録や集計の機能が含まれたものがあり、それを活用して工数集計を行うことができます。

システムで工数集計をすることのメリットとしては、下記のような内容です。

  • 作業時間を自動で計算してくれるため、正確な作業時間で記録が取りやすいこと
  • 自動的に集計が行われるため、集計の手間がなくなること
  • 収集したデータをグラフ化する機能があり、データの活用がしやすくなること
  • 工数記録の手間がバーコード読取などで軽減できること

反面、生産管理システムでの工数集計にもデメリットはあります。

  • システムの導入/利用に費用がかかる
  • システム選定を誤ると、上手く使いこなせなかったり、逆に手間が増える場合がある

特に、システムの費用は一般的に数百万円~、高額なものなら数千万円~と高額になりがちです。

自社に合った規模で、使いやすいシステムを選定する必要があります。

工数集計で失敗しないためのポイントとは【工数記録の手間を極力なくす】

工数集計を行うために重要なポイントは、「工数記録を漏れなく、ミスなく集められるか」です。

記録漏れがあったり、記録されていても正しい工数が記載されていなければ、工数集計した結果の信頼性がなく、

折角集計したのにその情報を上手く使うことができなくなってしまいます。

 

そして、工数記録を漏れなく、ミスなく集めるためには、「工数記録の手間をなくす」ことが極めて重要です。

作業者からすると、工数集計を行うことになった結果、今までしていなかった工数記録を行う手間が生じることになります。

工数記録自体が面倒だと、作業者は余計な手間が増えたと感じてしまい、その結果として、記録漏れが発生したり、工数記録の内容が徐々に雑になってしまうといったことが起こります。

工数記録の手間を極力なくす方法を考えることが、工数集計で失敗しないための重要なポイントになります。

 

そして、生産管理システムは、工数記録の手間をなくして、工数集計をする上で最適な選択肢です。

生産管理システムの中には、バーコード読取などで工数記録の手間を軽減したり、正確な作業時間を計測できたり、一部の内容であれば自動的に入力してくれるものがあります。

また、入力ミスや漏れを防止する機能が盛り込まれているシステムもあるので、工数集計を行う方法として、ぜひ検討したいものです。

まとめ:最適な工数集計で現場を”見える化”しましょう

製造現場における工数集計とは、「各作業者の作業時間を記録し、集計することで、製品を製造するのにかかった作業時間を把握すること」です。

また工数集計を行うことにより、下記のようなメリットを得ることができます。

  • 製造原価を把握し、収益性を高めるための施策を検討できる
  • 各作業者の生産効率が見える化され、効率の良い作業者のやり方を共有できる
  • 作業者のモチベーションアップにつながる

上記のメリットを最大限得るためにも、自社にとってベストな工数集計の方法を検討する必要があります。

その際に、工数集計を漏れなく、ミスなく行えるように「工数記録の手間をなくす」方法を検討するようにしましょう。

 

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