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小規模製造業者向け生産管理システムの条件と選び方|失敗しないための導入方法

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生産管理システムは、非常に多くの種類があるため、小規模製造業者ではどれを導入すればいいのか、非常に分かりづらいという方も多いかと思います。

  • 「実際にどんなパッケージシステムを選べばいいのか?」
  • 「何に気をつけて選べばいいのか?」

この記事では、具体的に上記2点について理解できるよう、小規模製造業者が生産管理システム導入に失敗しないための知識を詳しく解説させていただきます。

小規模製造業向けの生産管理システム

生産管理システムイメージ

世の中には生産管理システムが無数に存在していますが、その中でも「小規模(中小企業)向けの生産管理システム」の例をいくつかご紹介します。

■TECHS

TECHS-logo

TECHSは、株式会社テクノアが販売している中小製造業の業務に特化したパッケージソフトウエアです。

この生産管理システム自体は、「コストの削減」「利益体質の実現」「経営力の強化」といったコンセプトを持っています。

また、「個別受注型機械・装置業向け」「多品種少量型 部品加工業向け」の2種類のパッケージがあります。

⇒ TECHSシリーズの詳細へ

■Factory-ONE 電脳工場

factory-one-logo

Factory-ONE電脳工場は、株式会社エクスが販売している生産管理システムで、下記のような特徴があります。

生産計画の立案から受注・出荷・手配計画(MRP手配/製番手配)・発注・受入・在庫・負荷・進捗・原価に至るものづくり情報を総合的に管理し、工場経営を強力に支援します。生産管理システムでありながら、請求・売掛・入金、仕入・買掛・支払など販売管理機能も標準装備した生販一体型のシステムとなっている。

⇒ Factory-ONE 電脳工場の詳細へ

■スマートF

スマートFは、株式会社ネクスタが販売しているクラウド型の生産管理システムで、下記のような特徴があります。

各工場が抱える問題を解決できるよう、複数のモジュール機能の中から必要なものだけを選んで導入することが可能です。
それにより、イニシャルコストやランニングコストをかなり抑えることができます。

また、現場の生産管理システム運用に対しての慣れに合わせて、徐々にバージョンアップすることができます。

小規模製造業ではどんな業務から生産管理システムを導入すべきか?

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生産管理システムには様々な機能がありますが、どの機能が必須かというのは、各製造業者によって変わってくるため一概には言えません。

重要なことは、今の生産業務の中で、特に困っていること、業務改善したいことを考えて、その業務からシステム導入を検討することです。

参考情報として、最初にシステム導入する機能の例を2つお伝えします。

【1】工程管理機能

工程管理イメージ

工程管理機能が必要な理由は、「生産現場の課題を発見することができる」からです。

生産管理システムの工程管理機能では、工程ごとのリアルタイムの進捗状況が分かるため、

遅れが出ている場合はどの工程で止まっているのか?何が原因で遅れているのかを見つけやすくなります。

小規模でも大規模でも、こういった生産現場の課題を発見および改善をしていくために、工程管理が重要な役割を持ってくるわけです。

現場改善ができれば、生産効率の上昇は売上アップや利益率アップにも繋がります。

【2】在庫管理機能

在庫管理イメージ

在庫管理機能により製品の在庫状況を正しく把握することは、生産を効率的に行うために非常に重要です。

小規模製造業者だと、製品の余剰生産によるロスや在庫欠品による納期遅延は、決して小さくない損失と考えられます。

もし、余剰生産や在庫欠品をしなければ、「もう少し利益が出ていたはず」「もっと早く次の製品の生産に取りかかれたはず」といった事を思ったこともあると思います。

正しく在庫管理を行うということは、製造現場の改善、経営状態の正常化を行うことに繋がります。

小規模製造業向けの生産管理システムは導入サポートが充実していることが重要

生産管理システムを導入する際、最も重要なのが生産現場のスタッフが使いこなせるようになることです。

ただ、残念なことに、多機能な生産管理システムを導入したけれども、結局一部の機能しか使えていなかったり、使い方が覚えられていない生産現場もあります。

どれだけ高性能なものでも使いこなせなければ意味がないので、しっかりと使えるようになるまでの導入サポートが厚い生産管理システムの選定が重要になってきます。

小規模製造業で生産管理システムを導入する際の4つの注意点

注意イメージ

【1】社内ニーズを満たすシステムを選ぶ

生産管理システムを導入する際に、最も重要なのが「自社が抱えている問題点や課題点を洗い出し、何を解決したいかを明確にすること」です。

なぜなら、解決したいこと・現場の課題点により、選ぶべき生産管理システムが変わってくるからです。

生産管理システムを導入する事で、生産現場の最適化をするには、解決したい問題点や課題点を確実に解決できるシステムを選ぶ必要があります。

【2】生産形態にあったシステムを選ぶ

生産管理システムには、「計画生産向け」「受注生産向け」など、それぞれに適したものがあります。

そのため、自社の生産形態に合っていないシステムを導入してしまうと、下記2つのリスクが生じてしまいます。

  • システムに合うように自社の生産形態を見直す必要が生じる
  • システムでカバーできない運用を補完するために別のシステムを使ったり、余計な作業が増える必要が生じる

このように、生産形態にあった生産管理システムを選ばないと、余計な手間やコストが発生してしまうので、自社の生産形態にあっているかどうかの見極めが重要です。

【3】自社で使いこなすことが出来るか十分に検証する

世の中の生産管理システムには、高機能なものがたくさんありますが、その機能をすべて使いこなせている会社は多くありません。

ここで問題なのは、使える機能が多い生産管理システムは、その機能数に比例してコストも多くかかりますが、

小規模製造業者には、不要で使っていない機能もあるのに、その分のコストも支払っているところが多いことです。

また、機能が多いということはそれだけ操作も複雑になり、覚えることが増えるため、現場作業者が生産管理システムを使用する際の負担が増加します。

小規模製造業において、無駄な機能へのコスト・生産現場の負担はできる限り最小限に抑える必要があるため、

なるべく自社で必要な機能がそろっているシンプルなシステムを選ぶことが重要です。

また、出来る限り導入テストを行い、自社の運用に合っているか、現場の作業者が問題なく使用できるか等を検証しておくことが必須になります。

【4】拡張性のあるシステムを選ぶ

製造現場では常に、イレギュラー対応や業務内容の変化が起きているため、当初導入した生産管理システムに、

機能を追加したいと思ったり、システムの仕様を見直したくなることも多いと思います。

その際に、導入した生産管理システムに拡張性がないと、再度新しいシステムを選定して導入する必要がでてくるため、

余分なコストがかかるだけでなく、製造現場の負担も増加する事になります。

拡張性の高い生産管理システムであれば、機能追加や仕様変更を行なったとしても、現場の負担は最小限で済むため、

生産管理システムを導入する事によるメリットを数多く得ることができます。

小規模製造業での生産管理システム導入手順

手順イメージ

①目的要件を考える

生産管理システムの導入を成功するか失敗するかは、導入前の現状把握と課題整理にかかっています。

特に考えなければならないのは下記3点です。

  • 生産現場での現状の運用を確認し、整理する
  • 何が自社の問題点や課題なのかを整理し、その上で解決したい優先度を決める
  • 導入する時期、ターゲットコストを設定する

この3つを行うことにより、自社にとって最適な生産管理システムを見つけることができ、無駄なコスト削減・工数削減・現場の混乱を最小にすることが可能となります。

②導入テストを行う

生産管理システムの説明を営業の方からたくさん受けて、生産管理システムを選ぶかと思います。

その際、話では使いやすそうだし、必要な機能はあると感じても、実際に使ってみるまでは、

使い勝手や機能が役立つか、生産現場の方が実際に使えるかどうかもわかりません。

だからこそ、導入テストを行ってみて、自社に合っているのかを確認するのは必須です。

特に導入テストをする場合は、下記3つを判断基準にするのが望ましいです。

  • 実際の生産に合わせてシステムを動かしてみて、問題なく運用できるかを確認する
  • 各作業者が問題なく操作できるかを確認する
  • システムで対応していないイレギュラーな運用があった場合にどう対応するかを検討する

実際に導入テストをしてみることで、現場の方の意見も聞くことができ、どのような効果が出そうなのかを実感することができるため、多くのメリットを得られます。

生産管理システムの導入前には必ず、導入テストを行い、自社の目的要件を叶えることができるか判断するようにしてください。

③本導入

目的要件の検討と導入テストが終わり、問題なさそうであれば本格的に導入を進めてよいでしょう。

その際、より早く導入した生産管理システムを使いこなせるようになるために、下記3つの準備が必要不可欠になります。

  • 各種マスタの作成
  • 運用フローの作成
  • 操作説明の実施

この3つのうち、生産管理システムの会社が用意してくれるものもありますが、導入した会社側で準備しなければならないものもあるので、しっかりと準備をしましょう。

この準備次第で、生産現場が生産管理システムに慣れるまでのスピードが変わってきます。

小規模製造業が生産管理システムの導入で失敗しないために(まとめ)

ここまで小規模製造業者が生産管理システムの導入を失敗しないための知識をお伝えしてきましたが、特に重要な事を再度おさらいしましょう。

生産管理システム導入で失敗しないための知識まとめ

  • 生産管理システムを選ぶ前に、現場の課題や問題点・解決したい事を分析する
    現場の課題や問題点を知る事で、実際に改善できる最適な生産管理システムがわかる。
  • 生産現場の使いやすい生産管理システムを選択する
    導入テストをして実際に使いやすいものを選ぶ事で、生産管理システムが持つメリットを最大限に引き出すことができ、導入に失敗することもなくなる
  • 将来を見据えて拡張性の高い採用管理システムを選ぶ
    現場は常に変化するため、数年先の状況にも対応しうる生産管理システムを導入しなければ、無駄なコスト増加・現場の負担増加につながってしまいます。
  • 導入前には、必ず導入テストをする
     生産管理システムは実際に使ってみないと、自社にマッチしているか、現場に合っているか、現場の方が使えるかの判断はできません。最適な生産管理システムを見つけるためにも、導入テストは行いましょう。
  • サポートが手厚い会社を選ぶ
    どれだけ自社にマッチした生産管理システムでも、使いこなせなければ意味がありません。だからこそ、使い方の説明やフォローなどのサポートが手厚いシステム会社を選ぶのが理想です。

他にもお伝えしたことはありましたが、簡単にまとめると以上になります。

ぜひ参考にしていただければ幸いです。